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ポータブルクーラーの電気代はエアコンの何倍?数字で確認した結果

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ポータブルクーラーはエアコンより電気代が高い、と知りながら買いました。でも「エアコン設置できない」という状況では選択肢がないんですよね。

正直に言うと、ポータブルクーラーの電気代はエアコンの約1.5〜3倍。1ヶ月フル稼働で3,000〜8,000円ほど高くなります。ただしエアコン工事費(15,000〜40,000円)が不要なので、短期使用や設置できない環境ではトータルコストで有利です。

この記事ではポータブルクーラーとエアコンの電気代を1時間・1日8時間・1ヶ月で比較し、どんな場面でポータブルクーラーが使えるかを解説します。

電気代の計算方法

電気代の計算式はシンプルです。

消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力料金単価(円/kWh)

2026年現在、電力料金の目安単価は31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の基準)を使って計算します。

ポータブルクーラー vs エアコン 電気代比較表

以下は代表的な機種の消費電力をもとに、31円/kWhで計算した電気代です。

機種タイプ消費電力1時間1日(8時間)1ヶ月(8h×30日)
壁掛けエアコン(6畳用)約450W約14円約112円約3,350円
壁掛けエアコン(10畳用)約700W約22円約174円約5,210円
ハイセンス HPAC-22F約750W約23円約186円約5,580円
ナカトミ MAC-20約690W約21円約171円約5,130円
山善 YEC-M03約240W約7円約60円約1,790円

ポイント:

  • 2.0kWクラスのポータブルクーラーは、6畳用エアコンの約1.5〜1.7倍の電気代
  • 小型モデル(山善 YEC-M03)はエアコンより電気代が安いが、冷房能力も控えめ
  • エアコンはインバーター制御で室温が安定すると消費電力が下がるのに対し、ポータブルクーラーは一定の消費電力で動き続ける傾向がある

なぜポータブルクーラーは電気代が高いのか

1. 排熱ロスがある

ポータブルクーラーは室内機と室外機が一体化しています。排熱ダクトから熱を外に出しますが、ダクト自体が室内にあるためダクトからの放熱で室温が上がりやすいのが弱点。断熱カバーを巻くと改善できます。

2. インバーター非搭載が多い

壁掛けエアコンの多くはインバーター制御で、室温が設定温度に近づくとコンプレッサーの回転数を落として省エネ運転します。一方、ポータブルクーラーはON/OFF制御が主流で、コンプレッサーが全力で動くか完全に止まるかの二択。平均消費電力が高くなりがちです。

3. 冷房効率(COP)の差

エアコンの冷房効率(COP=冷房能力÷消費電力)は3.0〜6.0程度。つまり1Wの電力で3〜6Wの冷房を行えます。ポータブルクーラーのCOPは2.0〜3.0程度と低く、同じ冷房能力を得るのに多くの電力が必要です。

電気代だけで判断するのはもったいない

電気代だけ見ればエアコンの勝ちです。でも初期費用・設置条件を含めたトータルコストで考えると話が変わります。

コスト項目壁掛けエアコン(6畳)ポータブルクーラー
本体価格40,000〜80,000円22,000〜38,000円
設置工事費15,000〜40,000円0円(工事不要)
電気代(夏3ヶ月)約10,000円約15,000〜17,000円
初年度トータル約65,000〜130,000円約37,000〜55,000円

さらに以下のケースでは、そもそもエアコンを設置できないので比較にすらなりません。

  • 賃貸で壁に穴を開けられない
  • 窓の位置的にエアコンの室外機を置けない
  • ガレージ・倉庫・プレハブ小屋
  • キッチン・脱衣所など2台目のスポット冷房
  • 車中泊・キャンプなどアウトドアシーン

電気代を抑えるポータブルクーラーの使い方

排熱ダクトに断熱カバーをつける

排熱ダクトから室内に熱が漏れるのが最大のロス要因。100円ショップのアルミ保温シートを巻くだけでも効果があります。

窓パネルで隙間を塞ぐ

ダクトを窓から出す際、窓の隙間から外気が入ると冷房効率が大幅に下がります。付属の窓パネルまたは自作パネルで隙間を塞ぎましょう。

使う部屋を狭くする

ポータブルクーラーの冷房能力はエアコンより小さいので、カーテンで部屋を仕切ったり、ドアを閉めて使う範囲を限定すると効率的です。

扇風機・サーキュレーターを併用する

冷風を部屋全体に循環させることで、体感温度を下げてクーラーの設定温度を上げられます。消費電力30W程度のサーキュレーターなら1時間約1円で済みます。

おすすめモデル3選|電気代と冷房力のバランスで選ぶ

1. ハイセンス HPAC-22F — エアコン代わりとして使えるパワーが欲しいなら

1位

ハイセンス スポットエアコン HPAC-22F

約35,000円

冷房能力 2.0/2.2 kW
消費電力 約750W
電気代 約23円/h
除湿量 最大26 L/日
排熱 ダクト付き・ノンドレン

Good

  • ・2.2kWで6〜8畳をしっかり冷やせる
  • ・ノンドレン式で水捨て不要
  • ・窓パネル付属で排熱処理が簡単

Bad

  • ・消費電力750Wでエアコンの約1.7倍
  • ・本体約25kgとやや重い

2. ナカトミ MAC-20 — ガレージや倉庫の業務用途にも

2位

ナカトミ スポットクーラー MAC-20

約32,000円

冷房能力 2.0 kW
消費電力 約690W
電気代 約21円/h
モード 冷風・除湿・送風
排熱 ダクト付き・ノンドレン

Good

  • ・2.0kWの冷房力でコスパ良好
  • ・リモコン付きで離れた場所から操作
  • ・エアコン用通気口への排気も可能

Bad

  • ・本体が大きく重い
  • ・運転音はやや大きめ

3. 山善 YEC-M03 — 電気代最安。スポット冷却に割り切るなら

3位

山善 コンパクトクーラー YEC-M03

約22,000円

冷風能力 約0.7 kW
消費電力 約240W
電気代 約7円/h
除湿量 5.0 L/日
排熱 ダクト付き

Good

  • ・消費電力240Wでエアコンより安い
  • ・2万円台で買えるコスパの良さ
  • ・コンパクトで置き場所を選ばない

Bad

  • ・冷房能力が弱く部屋全体は冷えない
  • ・ドレンタンク1.5Lで水捨てが必要

まとめ|電気代は高めだけど使える場面が全然違う

ポータブルクーラーの電気代はエアコンの約1.5〜3倍。月々の差額は3,000〜8,000円程度です。でも工事不要で本体価格も安いので、1〜2シーズンの使用ならトータルコストはエアコンと大差ありません。

エアコンが設置できない賃貸、ガレージ、2台目のスポット冷房として使うなら、電気代の差は許容範囲内です。排熱ダクトの断熱処理と窓パネルの設置で、ムダを最小限に抑えましょう。


よくある質問

月の電気代の差ってどのくらい?
2.0kWクラスを1日8時間・30日使うと約5,000〜5,600円。6畳用エアコン(約3,350円)より月2,000〜2,300円ほど高くなります。ただし工事費・本体価格を含めた初年度トータルコストではポータブルクーラーが有利です。

電気代を少しでも節約するコツは?
排熱ダクトに断熱カバーを巻く、窓パネルで隙間を塞ぐ、扇風機・サーキュレーターを併用するなどが効果的です。排熱ダクトからの熱漏れが最大のロス要因なので、断熱処理だけでもかなり改善します。100均のアルミ保温シートを巻くだけでも違います。

エアコンが設置できない部屋で使うのは割に合う?
賃貸で壁に穴を開けられない場合は、そもそもエアコンを選べません。ポータブルクーラー一択です。1〜2シーズン使えば電気代の差を考慮しても十分元が取れます。

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