テレワーク中に停電したらどうする?UPS付きポータブル電源おすすめ5選

去年の夏、Web会議の途中で雷が落ちて一瞬停電した。デスクトップPCは強制シャットダウン。保存してなかったデータが全部飛んで、会議から強制退席になりました。30分後に復旧したけど、あのときの絶望感は忘れられない。

テレワーク中の停電対策として、いまデスク横に置いているのがUPS機能付きのポータブル電源です。テレワーク用のUPS付きポータブル電源はEcoFlow DELTA 3 Plus(切替10ms未満)かJackery 1000 New(切替20ms未満・UL1778認証済み)がおすすめ。この記事では5台を比較しています。


UPS機能とは何か、普通のポータブル電源と何が違うのか

UPSは「Uninterruptible Power Supply(無停電電源装置)」の略。停電が発生した瞬間に自動でバッテリー給電に切り替える機能のことです。

普通のポータブル電源にも「パススルー充電」機能はありますが、停電時に給電が一瞬途切れることがあります。UPS機能付きモデルは停電を検知してから10〜20ミリ秒(0.01〜0.02秒)以内にバッテリー駆動に切り替わるため、PCやルーターがシャットダウンせずに動き続けます。

テレワーク環境でUPS機能が特に重要な理由:

  • デスクトップPCの強制シャットダウンを防ぐ(データ消失・HDD/SSD破損のリスク回避)
  • Wi-Fiルーター・モデムの電源を維持する(Web会議の切断防止)
  • モニターや周辺機器をまとめて保護できる

ただし注意が必要です。ポータブル電源のUPS機能は、データセンター用の専用UPSとは異なり、切替時間が0msではありません。医療機器やサーバーなど「瞬断ゼロ」が求められる用途には向いていない。テレワーク用のPC・ルーター・モニターであれば、20ms以内の切替で問題なく動作します。UPS以外の観点も含めたポータブル電源全般の選び方はおすすめポータブル電源まとめでも解説しているので参考にしてください。


テレワーク向けUPS付きポータブル電源の選び方

1. UPS切替時間は20ms以内か

PCのホールドアップタイム(電源断を許容できる時間)は一般的に16〜20ms程度。切替時間が20ms以内なら、ほとんどのPCは停電に気づかず動作を続けられます。10ms未満ならさらに安心です。

2. 容量はどのくらい必要か

機器消費電力の目安
ノートPC30〜65W
デスクトップPC150〜300W
モニター(27インチ)30〜50W
Wi-Fiルーター10〜20W
照明(LEDデスクライト)5〜10W

ノートPC+ルーター+モニターなら合計100W前後。500Wh以上あれば4〜5時間の作業を継続できます。デスクトップPCを使う人は1,000Wh以上が安心。

3. 常時接続でバッテリーが劣化しないか

UPS用途ではポータブル電源を常時コンセントに接続します。リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)搭載モデルなら充放電サイクルが3,000〜4,000回以上あり、長期間の常時接続でもバッテリー劣化が少ない。


UPS機能付きポータブル電源おすすめ5選

1. EcoFlow DELTA 3 Plus(イチオシ)

項目スペック
容量1,024Wh
定格出力1,500W(瞬間最大3,000W)
UPS切替時間10ms未満(サージ保護・NAS対応)
重量約12.5kg
充電時間AC充電で約56分(フル充電)
バッテリーリン酸鉄リチウム(4,000回以上)
価格帯約135,000〜150,000円

UPS切替10ms未満は業界トップクラスの速さ。NAS(ネットワーク対応HDD)のUPSとしても正式対応しているので、自宅にNASを置いている人には特に最適。1,024Whの大容量で、ノートPC+ルーター+モニターの構成なら停電後も8〜10時間は作業を継続できます。X-Boost機能で最大1,900Wの家電も使えます。

惜しいポイント: 5機種の中で最も高く約12.5kgとやや重い。コストパフォーマンスより切替速度・信頼性を最優先する人向けのモデルです。


2. Jackery ポータブル電源 1000 New(UL認証済みの安心感)

項目スペック
容量1,070Wh
定格出力1,500W(瞬間最大3,000W)
UPS切替時間20ms未満(UL1778認証済み)
重量約10.8kg
充電時間AC充電で約60分(フル充電)
バッテリーリン酸鉄リチウム(4,000回以上)
価格帯約119,800円(セール時70,000円前後)

UL1778認証を第三者機関が取得している点が大きな安心材料。20ms以内の切替は一般的なPC・ルーターには十分。1,000Whクラスで10.8kgという軽さも魅力で、デスク横に設置しても圧迫感がない。セール時に7万円台まで下がることがあり、コスパの良い選択肢です。

惜しいポイント: UPS切替時間はEcoFlow DELTA 3 Plusの10msに比べると20msとやや遅い。拡張バッテリーにも非対応。


3. BLUETTI AC70(コスパ抜群・ミドルクラス)

項目スペック
容量768Wh
定格出力1,000W(瞬間最大1,500W)
UPS切替時間20ms未満
重量約10.2kg
充電時間45分で80%、約1.5時間でフル充電
バッテリーリン酸鉄リチウム(3,000回以上)
価格帯約60,000〜70,000円

6〜7万円台で買えるコスパの良さが一番の魅力。ノートPCとルーター中心のテレワーク環境なら、768Whで十分に半日持ちます。電力リフト機能で最大2,000Wの電熱線家電にも対応。BLUETTI Turbo技術による45分で80%の急速充電も実用的。

惜しいポイント: UL1778認証は未取得(簡易UPS)。容量768WhはデスクトップPC用としてはやや少なめで、長時間停電には少し心もとない。


4. Jackery ポータブル電源 600 Plus(コンパクト重視)

項目スペック
容量632Wh
定格出力800W(瞬間最大1,600W)
UPS切替時間20ms未満
重量約7.3kg
充電時間最速60分(緊急充電モード)
バッテリーリン酸鉄リチウム(4,000回以上)
価格帯約86,000円(セール時50,000円台)

7.3kgと5機種の中で最軽量。デスクの横に置いても邪魔になりにくいサイズ感。バッテリーを85%で維持するUPS設計で長寿命。セール時に5万円台まで下がることもあり、「まずUPS付きを試したい」という人に合うサイズ感とコスパです。

惜しいポイント: 定格800Wなのでデスクトップ+モニター+周辺機器はギリギリ。容量632Whは長時間の停電には少し心もとない。


5. Jackery ポータブル電源 240 New(最低限の備えに)

項目スペック
容量256Wh
定格出力300W(瞬間最大600W)
UPS切替時間20ms未満
重量約3.6kg
充電時間約60分(フル充電)
バッテリーリン酸鉄リチウム(4,000回以上)
価格帯約26,000〜30,000円

3万円以下で買えるUPS機能付きモデル。3.6kgは片手で持てるサイズ。ノートPC+ルーター程度なら約3〜4時間カバーできます。カフェやコワーキングスペースに持ち出す用途にも使えるサイズ感。

惜しいポイント: 定格300WなのでデスクトップPCは使用不可。256Whは本格的な停電には対応しきれない。「最低限の保険」と割り切った選択肢。


5機種の比較まとめ

機種容量UPS切替重量価格帯おすすめ用途
EcoFlow DELTA 3 Plus1,024Wh10ms未満12.5kg約13〜15万円デスクトップPC・NAS
Jackery 1000 New1,070Wh20ms未満10.8kg約7〜12万円万能型・高コスパ
BLUETTI AC70768Wh20ms未満10.2kg約6〜7万円ノートPC中心・初導入
Jackery 600 Plus632Wh20ms未満7.3kg約5〜8.6万円コンパクト重視
Jackery 240 New256Wh20ms未満3.6kg約2.6〜3万円最低限の備え

デスクトップPCを使うなら → EcoFlow DELTA 3 Plus か Jackery 1000 New

ノートPCとルーターだけ守りたいなら → BLUETTI AC70 か Jackery 600 Plus

とにかく安く備えたいなら → Jackery 240 New


正しい接続方法は?

接続の手順

  1. ポータブル電源をコンセントに接続(AC入力でパススルー充電状態にする)
  2. PC・ルーター・モニターをポータブル電源のAC出力に接続
  3. AC出力をオンにする(常時給電が開始される)

通常はコンセントからの電気がそのままPC等に供給され、停電が発生するとバッテリー給電に自動切替されます。

注意点

  • ルーターやモデムも必ずポータブル電源経由にする(PC側だけ守ってもネットが切れたら意味がない)
  • 接続機器の合計消費電力がポータブル電源の定格出力を超えないようにする
  • UPS機能は各機種のアプリやパネルで事前に有効化しておく
  • バッテリー残量が極端に少ない状態ではUPS機能が正常に動作しない場合がある

まとめ

テレワーク中の停電はデータ消失・Web会議の切断・業務の遅延と直結します。UPS機能付きポータブル電源をデスク横に1台置いておけば、これらのリスクをほぼゼロにできる。

  • 切替速度と信頼性重視なら EcoFlow DELTA 3 Plus
  • コスパと軽さのバランスなら Jackery 1000 New
  • ノートPC中心で予算を抑えるなら BLUETTI AC70

停電対策は、起きてからでは遅い。特に夏の雷シーズンや台風の時期は停電リスクが高まります。


よくある質問

常時コンセントに繋ぎっぱなしでも大丈夫?
リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)搭載モデルなら3,000〜4,000回以上の充放電サイクルがあり、常時接続でもバッテリー劣化が少ないです。一部モデルはバッテリーを85%で維持するUPS設計で劣化を抑制しています。

UPS切替時間はどのくらいなら大丈夫?
一般的なPCのホールドアップタイムは16〜20ms程度。20ms以内の切替なら通常のPC・ルーター・モニターはシャットダウンせずに動き続けます。EcoFlow DELTA 3 Plusの10ms未満ならさらに安心です。

ノートPCとルーターを守るには何Whあれば十分?
ノートPC(30〜65W)+ルーター(10〜20W)なら合計100W前後。500Wh以上あれば4〜5時間の作業が継続できます。768Wh(BLUETTI AC70)なら半日以上もちます。デスクトップPCを使う人は1,000Wh以上を選んでください。

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